奴隷でない労働者は、人格を含めた自分自身をまるごと商品として資本家に売りません。労働力の所有者として労働力だけを一定の限られた時間、資本家に売り渡します。 資本家は例えば1日8時間労働力を消費させるという使用権を得ます。労働者は生産手段を使って8時間労働力を消化(労働)し、8時間の労働の結晶としての商品を造ります。 その8時間という価値を表わした貨幣価格が例えば4万円で、生産手段の価値の貨幣価格が3万円だとすれば、造った商品価値の貨幣価格は7万円となります。そこで生産手段の3万円を差し引けば、8時間の労働量の価値4万円が残ります。しかし、8時間の労働の価値である4万円を支払えば資本家には「利潤」は残りません。 ところが労働力の「価値」とその「使用価値」である労働者が働いて付加する8時間の労働の価値の大きさには自ずと違いがあります。その大きさの差が資本家の「利潤」となります。 例えば、労働力の価値である生活費が4時間の社会的労働で表わされ、その貨幣価格が2万円であれば、賃金に見合った必要労働は4時間で、後の4時間労働が剰余労働または剰余価値となり2万円の「利潤」。1万円だと必要労働時間は2時間で、後の6時間が剰余労働・価値で3万円の「利潤」になります。8時間4万円という付加価値を労働してつくるにも拘らず、不払い労働を内包した商品として労働力が買われるために、「利潤」が生まれるよう"万事は都合よく仕組まれている"のです。(利利潤率=剰余価値÷生産手段+賃金・剰余価値率=剰余価値÷労働力の価値=剰余労働÷必要労働) 福岡県 北九州市 若松区 ビジネスホテル うめかぜ組合

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